shoot in the comet!

hiropapa02005-06-27



ディープインパクト」この単語を見てどのような印象を受けるだろうか? 妙にSFマインドをくすぐるこの名前、実はNASAが立案した彗星探査計画の名称なのだ。


Deep Impact mission(NASA)

波動砲で渦の中心核を狙え!

太陽系の創成期から存在し、原始太陽系の歴史を紐解く鍵と言われる彗星。76年に一度飛来するハレー彗星をはじめ、太陽系には数多くの彗星が存在していながらその正体はよくわかっていない。
あまり大きな報道になっていないものの、実はそんな彗星の正体を探ろうと近年米国による彗星探査熱が盛り上がっている。2001年に行われたディープスペース1をはじめ、今年の1月のスターダストなど、衛星による至近距離の探査を幾度と行っている。では、今回のミッションは今までと何が違うのだろうか?

今回のディープインパクトミッションの目玉は、なんといっても「彗星そのものの核を叩いて壊して調べる」という、えらく大雑把な方法。しかも、「叩いて壊す」方法は370kgの銅製の衝撃弾を打ち込むってんだから恐れ入る。もっとも、実際にやってみなければどんなことが起こるかわからないらしく、地球上の各天文台はもとより衛星軌道上にあるハッブル望遠鏡もスタンバっているという完全布陣で臨んでいるという。
ターゲットに選ばれたのは5年周期で地球に接近するテンペル第1彗星。これにドンピシャ接近させるために、すでに今年の1月に「ディープインパクト」は打ち上げられておりすでに接近映像は送られてきている。



こんな大雑把(ほめ言葉)でドキドキする天文ショーはそうそう見られるもんじゃない! ミッションの遂行日は来週の7月4日(アメリカの独立記念日)。当日はNASAのサイトから目が離せない一日になりそうだ。