ザウルス壊しちゃった

以前触れた通り、私はもう10数年にわたる筋金入りのザウルスユーザーだ。1〜2年くらいのスパンで機種乗換えを繰り返し、まさか自分でもこれほど長い付き合いになるとは予想だにもしなかったし、マシンとしても進化・成熟することも予想できなかった。PDAと呼ばれる市場がなかった頃から存在し、PDA自体が携帯電話に飲み込まれる現在となっても生き続けている息の長さにも驚嘆すべきものがある。


修理見積もり47000円

いや、別にこんなカタイ書き出しだからといってそんなに真面目に語ろうというわけでもない。ただ単に、「愛機SL-C760が壊れてしまった」これが今日のネタなんだけどね。実は先月、私にとって13代目のザウルスSL-C3000を買ったばかりなのだが、全てのデータの移行が終わって間もない頃にまるで謀ったかのようにSL-C760の電源が入らなくなってしまったのだ。
過去の一連の機種ならば液晶が悪くなる、バッテリーの劣化、端子の接触不良程度で本体自体が致命的な故障に陥ることがなかっただけにショックだった。別に、SL-C3000があるから困るというわけでもないのだが、修理して使えるのであればと思って修理見積もりを取ってみた。が、戻ってきた見積り額がなんと47000円! メイン基盤の交換が必要なのでその金額らしいのだが、ソフマップの中古モバイル店にでも行けば2万円を割る金額で買えてしまう機種である。バカバカしいので部屋の置物にすることにした。


品質管理の難しさ

実は私、機械のトラブルに関しては割りと運のいい方らしく、ほとんど初期トラブルも含めて「機械そのものの動作に致命的な故障」というものに出会ったことがない。というか、なかった(過去形)。○○○タイマーとまで揶揄される、某企業の製品を使っていてもほとんど今をもってなお元気に動作している。
端子の接触不良や物理的な磨耗程度なら自分で直接修理してしまうし、市販部品で何とか交換して使い続けることも多かっただけに、今回の故障には参った。良く考えてみれば、メーカーの品質管理、機能維持という観点では保証期間というものがあり、それを過ぎたものに関してはいつ壊れても基本的には文句も言えないのだ。特に、通常のPCと違って過酷な条件にさらされやすいPDAならば、なおのこと品質管理が難しいはず。シャープでも耐衝撃性・落下テストを行っているそうだ(任天堂もゲーム機を玩具と位置づけているため、子供がかなり荒っぽく扱っても耐えられるように品質基準は厳しいらしい)。でも、私はいつの間にかその点を忘れていて「電子機器は当たり前に使っていたらいつまでも壊れない」という幻想に漬かっていたということか。
モノ作りをしている方々の普段からの苦労と努力を考えつつ感謝。そして、今までの相棒SL-C760、お疲れ様。