WEBに書かれた情報を信じるか!?

本日は、大変興味深い書き込みを見つけたので紹介しようと思う。

WEBの情報は話半分に。
ニュースの真偽の検定は


どちらも、個人が作ったWEBサイトに書かれた情報ソースの真偽と、その話を裏を取る行為の難しさについて触れたものなのだが、なかなか考えさせられるものがあった。もともと本業ではない個人が片手までやっているサイトが大半だ。となれば、自分で足で拾ってきたものでない限り、ほとんどの情報ソースがTVや雑誌、新聞など他のメディアから得たものが必然的に多くなる。
そこまではさほど珍しい話ではないのだが、これが1次掲載で初出まで書かれたものならいざ知らず、転載、転載を繰り返していくうちに情報が伝言ゲームになり元の情報の正確さが削がれていく可能性が出てくる。しかも、多数のWEBサイトを経由していけば、当然検索サイトにヒットする件数も増えてくるわけで、ソースが不確かな情報がネットの世界において「定説」として定着するというわけだ。


インターネットで調べなさい

ここまでは、上記の2サイトにおいて書かれていた論旨だが、もともとインターネットという世界は、個人が本や雑誌などメディアを通じて得られるものに比べて、はるかに情報の幅が広い。「○○○でググれ」なんて書き込みはごく日常的にみられるし、英語圏にいたっても「googling」なんて固有造語ができている始末だ。昔だったら「わからないことがあれば百科辞典で調べなさい」だが、現在はさしずめ「インターネットで調べなさい」なのだろうか?
実際、私もちょっとわからない言葉があれば、最近は迷わずGoogleで調べることが多い。また、e-Wordsやウィキペデイアといった辞典系のサイトにも多々お世話になっている。言ってしまえば、机の前で世界中の情報(もちろん言語の壁も存在するが)を一手に入手できる地球規模の知識的情報体系を得てしまったといってももはや過言ではない。


ネットの本質は玉石混合

ただ、この情報体系は「誰でも参加でき利用できる」性質なだけに、校正や校閲といったフィルターは一切存在しないカオスの状態である。言い換えれば「玉石混合」なわけだが、この情報の海から「玉」を掴むか「石」を掴むかは、見る側に委ねられる非常に脆弱なメディアなのだ。前出のウィキペディアでも同じような危険性は指摘されており(拡大するフリー百科事典『ウィキペディア』の課題)、個人のWEBサイトであればその危惧はなおさらであろう。


かくいう私だって、このブログを書くにあたって特別に取材をしているわけではない。出典元はリンクしてあるが、それが限界である。一応、ブログを始める際に「本サイトは駄文だ」と言い切りはしたが、このテーマについてはこれからもさまざまなブログ管理人の書き込みをウォッチして追いかけてみたい。
一軍事機関であったインターネットを、ここまで大きなメディアに育て上げたのは、ほかならぬアクセスしている大勢の人たちの手によるものなのだから。